マヌカハニーの日本人養蜂家ブログ!

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養蜂職人のマヌカハニー情熱ブログ!

ニュージーランド在住の日本人養蜂家が
マヌカハニーの生産現場を語ります。
「TCNについて」もご覧ください。

  • マヌカ樹木の薬効

    2018年09月18日更新

    【マヌカハニー職人の思い】

    マヌカ樹木の薬効について、当地先住民のマウリ族たちは多岐に渡りその使用方法を伝承してきているが、もう一度おさらいをしてみよう。マヌカ樹木の樹皮・種子・葉柄・根などには様々な利用方法があり、以下は以前に(2017年12月26日)紹介したブログの抜粋である。

    「マウリ族が伝承してきたその薬効成分の利用方法は様々だが、中にはユニークな方法もある。まず地面に比較的深い穴を掘り、そこにマヌカ樹木の枯れ木を集めて火をつける。マヌカ樹木にはエッセンシャルオイルを採ることができる程の油脂分が含まれているのですぐに火が付く。ある程度燃えた後に掘った穴に太めの木を2本並行して渡す。そして青々としたマヌカの葉柄が付いた枝を投げ入れると大量の煙が発生する。そこで(下半身には何もつけずに)渡した木にまたがる格好となり患部に多量の煙をかける。難治性の痔病や婦人病への特効として、古くから伝わる民間療法であることをマウリの人から聞いたことがある。私はお陰様で痔持ちではないのでやったことはないが、とにかく即効性があるという。このブログをお読みいただいている方の中でどうやっても痔などが治ら方はお試しあれだが、その節はスコップ持参の上、弊社養蜂場へお供させていただき、ここは野生動物以外、誰もいない山奥ですからご心配無用である。(笑)」

    後に日本の営業スタッフが、マヌカハニーなどをお買い上げ頂いた顧客様へご意見を伺うアンケートハガキを送付させて頂いたが、その節は沢山のご返信を頂き深く感謝しております。その中に、愛知県にお住まいの女性の匿名顧客様から(多分上記のブログを読まれたのか)下記のようなメッセージを拝受した。

    「マヌカの葉や枝を燃やして使える ”火またぎセット” を作っていただきたいです(*^^*)」

    絵文字は適当にこちらで挿入させていただいたが、実際は手書きで実に恥ずかしそうにはにかんだものであり、思わず吹き出してしまった。この顧客様はとてもセンスがあり、こうしたご冗談を仰る顧客様はきっと素晴らしい方だと、燻煙器の中でマヌカの枯れ枝に火をつけるたびに(※)この顧客様のことを思い出しては心が和む。愛知県には沢山の顧客様がおいでになり、残念ながらどなたか存じ上げませんが有難うございました。目下、火災保険付きの ”火またぎセット” を考案中です(笑)。
    ※巣箱を開ける際、ミツバチたちを落ち着かせるために燻煙します。

  • 伝承されるマヌカ樹木の薬効

    2018年09月11日更新

    【マヌカハニー職人の思い】

    マヌカ樹木の薬効は昔から先住民族のマウリ族で良く知られていて、万病に効くと言い伝えられている。天然の活性物質は薬剤とは異なり、古来より親から子に伝承されたもので良いものだけが残り現在がある。何も効果がないものや逆に健康を損なうものは、この間に淘汰されて残らない。
    昔、日本で1975年初頭から異常なブームで有名になった紅茶キノコなど一世を風靡した健康食品が、今では全くその名すら消えてしまった。結局、健康に有用でないものはやがてはすたれ消えてゆくが、有用なものは必ず伝承されていくことが多い。一方、薬剤は製薬会社が何年も実験データを収集し、一つの薬を作るまで何百億円という経費と時間がかけられる。その安全性についても動物実験からはじめられ、慎重に検討され厳しい審査の結果認可される。天然の活性物質は長い歴史の上に成り立ち、先人たちによってその有用性と安全性が確かめられている。この事は、極端に言えば人体実験は既に終わりその安全性が周知されている。薬剤は認可されてからでもその副作用などが大きく取り上げられ重大な欠陥が後になって分かることがある。
    例えばひと昔、サリドマイドという睡眠薬によって妊娠中に服用した妊婦から「アザラシ肢症」をはじめとする、障害を持つ子供が生まれたことから世間を震撼させる問題となった。現在ではインフルエンザワクチンを妊婦が摂取すると催奇性のリスクがあるものもあるとされている。また多くの抗菌薬は広域な作用機序(殺菌、静菌のメカニズム)によって腸内フローラ(腸内の微生物生態系)を乱してしまうリスク、つまり副作用がある。こうした薬剤の開発は天然の活性物質と異なり、親から子へ長い年月において伝承され安全性が確認されたものでもなく、非常に短期間で開発されたもであるため致し方ない事になる。
    またマヌカハニー・プロポリス・ローヤルゼリー・ミツバチ花粉などの蜂産品は、食品としてその安全性が古来から知られている。それは食品として用いられているものは全てそうだと思うが、その中に含まれる様々な成分が身体にとって有益な物、またそれに反するものまである。しかしこれらの成分はそれぞれバランスよく含まれ、有る成分は極めて有効に働き、一方ある成分はその有効性を阻害するものまで含まれている。しかしそれは古来から食品として有効性があるために大切に受け継がれてきている。遺伝子組み換え食品などは昨今よく話題となるが、これはその安全性が疫学的にも確立していないし薬剤もそうしたことが言える。この点がマヌカハニーなど天然の活性物質との大きな相違点であると思っている。

    マヌカ花のつぼみ
  • マヌカハニーの輸出と実態

    2018年09月04日更新

    【マヌカハニー職人の現場】

    前々回でも触れたように、マヌカハニーは世界的に人気が上がるに従って生産が間に合わなくなっている。こうなるとなんでもそうだが価格の高騰もさることながら品質の低下が懸念される。
    以前、輸出されるマヌカハニーの虚偽表示が国際的に問題となり、訴訟沙汰で大手生産会社が敗訴したことがあった。その後もこちらの業者は性懲りもなく適当なラベル表示をし、相変わらずニュージーランドの農産物の信頼性を低下させていることは間違いない。腰の重い政府が見るに見かねてやっと規制に乗り出した。このままだとニュージーランドの農産物の信用に関わるからだ。

    当国のマヌカハニー生産は、他の農産物と比べてその規模は取るに足りないものであるが、それ故にそんな小規模生産品によって当国産の農産物全体が信頼を失墜させてしまう事になったら農業立国としてとんでもない話である。実際にそうした兆候は既に多くの実例をもって認めることができるようだ。そのようなことで政府は “マヌカハニー” という名前で輸出する限り、必ずマヌカ樹木からの花蜜由来で無ければならないと定めることにした。それはマヌカ花蜜の特有成分量を分析すれば容易に分かることだ。私共に言わせればこんな事は当たり前のことであるが、マヌカハニー以外の雑蜜を混合、増量して販売してきた多くの業者にとっては大きな問題である。この事は何も当地ニュージーランドのみならず、輸出先となる国々、すなわち日本の販売業者にとっても深刻な問題となる。特に大手製造業者の製品はほとんどこの規制に影響される事になるからだ。
    紛い物を売ればやがてはこうなることは当然でもあり、今まで大きな顔をして一見もっともらしい事を言ってきた大手供給元が、全て泡となりはじけることになる。この影響が日本で実感できるようになるのは今年の秋以降と思われる。

  • マウリ族の信条に学ぶ

    2018年08月28日更新

    【マヌカハニー職人の思い】

    (前回に続き)こちらで行われている養蜂についてもう少し触れてみると、私の考えでは断然、先住民マウリ族の考え方に同調する。人間はやはりこの地球上の成分からなり、多くの生き物の一員である以上自然と共存すべきであり、それに反した行いは決して良いことではないと思っている。「自然界には様々な神が存在し我々を見守ってくださる」という考え方は古来からの自然界に対する先人の摂理であり、これらからの乖離や逸脱は無理で、人間そこまで有能ではないのでないかと思う。
    これも以前にブログ(2017年08月30日)で書いたが、ミツバチがアメリカ蛆腐病に感染したときは、こちらの法令でミツバチもろとも焼却処分が義務付けられている。手塩にかけて育てた群れを殺すことは厳しく、そうならないように一生懸命育てる。この事は蜂飼い以外でもあまり聞きたくない話を耳にすることがある。20年も昔の話だが、南島の羊飼いは羊肉の相場が下がったり、毛皮に値が出なく病気にかかった羊などを崖から海に投げ入れる。これを沿岸のサメが食べて味を覚え、人間にも被害が出たといったニュースが報じられていた。こうした事は多くのイギリス系移民である。羊飼いの厳しさは理解できるが、マウリ族の文化にはこうした事は決して存在しない。それは自然界の様々な神の意にそぐわないという事をよく知り、神を恐れているからだ。羊などを崖から海に投げ入れ、やがてその行為が人間にも連鎖し被害が出るのと五十歩百歩だ。使い捨ての養蜂も同じく、放棄された巣箱はやがて伝染病の温床となり、回り回って己の健康な蜂群までもが病気になる。神に背いた行いはやがて己に降りかかってくるという事をマウリ族は良く知っている。その点で白人の多くは、やはり薄っぺらな一神教徒という事になるのかもしれない。広島・長崎の原爆投下もこれに通ずるものがあるような気がしてならない。しかも長崎はキリシタンが多い町なのに・・・。
    今夜は顧客様からの質問に返信を書いていて深夜になってしまった。今から歯を磨き、マヌカハニーを歯茎に擦りつけるようにして寝る。これはもう20余年も毎日習慣になっている。虫歯は皆無・歯茎はしっかりしまった白ピンク、歯の表面はぴかぴかであり、やる気一杯の健康そのものでありがたいことだ。

  • キューイとマウリ族による養蜂の違い

    2018年08月21日更新

    【マヌカハニー職人の思い】

    ニュージーランドでの商業養蜂は大きく分けて2つの考え方がある。所謂(いわゆる)キューイと呼ばれるイギリスから移民してきた白人系と、先住民族のマウリ族系に分かれるが、両者には根本的に考え方の相違があるように思う。キューイはイエスキリストを信じる一神教徒であるが、他方のマウリ系は(日本の神道に似た)自然界に多く存在すると信じる多くの神々のもとに生きている。キューイの養蜂はある意味で非常に合理的?でもある。
    例えばキューイの場合、流蜜シーズンが終わりミツバチが花蜜を運ばなくなってくると弱い群れは捨ててしまい、強群のみを選んで越冬させて来季に備える。要するに使い捨てである。一方のマウリ族は決してこうした方法を取らない。どんなに弱い群れでもしっかりと餌を与えて何とか来シーズンまでに強群となるように尽力する。これは狩猟民族と農耕民族の違いだと言ってしまえばそれまでかもしれないが、マウリ族の考え方として、自然界の多くの神々の下ではキューイの様な一神教的な考え方ができないのである。マウリ族はタヒチ方面から当地にやって来て、そのルーツは台湾であることが近年のDNA解析で分かった。だから考え方が非常に日本的なところがあるように感じる。養蜂については、自然界の神々を恐れミツバチと共存していくという考え方なのである。これは使い捨て的な養蜂を得意とするキューイとは大きく違う。

    以前このブログ(2017年9月25日)にも書いたように、日本は国土の70%以上が自然林からなりこれは世界でもそうない。当地ニュージーランドの山林の大方は牧場になってしまい、羊や牛飼いを目的にイギリスから入植した移民によって破壊されたのである。ブログ(2018年3月20日)で南米アマゾンでの略奪農法について触れたことがあったが、こうした使い捨て的な養蜂は基本的には略奪農法と共通するのではないかと思う。
    近年になって当地ニュージーランド産のマヌカハニーが世界的に知られてきている。生産はできるだけ効率的で収量重視の養蜂が行われているが、それに品質がともなっているかは疑問とするところである。

  • マヌカハニーの次期シーズンまでに

    2018年08月14日更新

    【マヌカハニー職人の技】

    とにかく養蜂業は毎日様々な仕事が多く、地道に一つずつ片付けていくしかない。どれも全て重要な仕事であり何一つ疎かにはできない。
    使用済の巣箱ひとつとっても次期シーズンまでに整理整頓し、清潔な環境で保管しなければならない。巣枠なども様々な付着物を丁寧に取り除き、塩素液に浸して直射日光で消毒し、さらに冷凍にして天敵の巣虫の卵を殺してからの保管となる。保管場所はできるだけ明るい所でなければ巣虫の成虫の蛾(ハチノスツズリガ)の産卵リスクとなる。この蛾の幼虫は、巣房(すぼう:六角形の巣穴のこと)を餌として成長し、非常に強い繁殖力で短時間のうちに巣房をボロボロに食い荒らす。
    巣脾(すひ:巣枠に巣房が付いた物)は養蜂家の財産といっても過言ではない。これがないとミツバチは蜜を貯蔵することができない。従って巣房が付いていない空巣枠の場合は、まず巣房を作ることからはじめるがこれには沢山の蜜が必要となる。巣房となる蝋(ロウ)はハチミツが原料となってミツバチの胸腺からワックスが分泌される。このワックスを分泌するには大量の蜜を要し、1kg のワックスをミツバチが作る場合6kg の蜜が必要となる。
    あらかじめ前シーズンに得た空巣脾を入れておくと、ミツバチに巣房を作る負担を掛けることなく即産卵し育児や貯蜜に対応できる。そんなことから巣脾は養蜂家の財産であり、これがなければ始まらないので大変貴重な存在となる。

    日本では養蜂材料店で空巣枠が販売されているが、当地での販売は禁じられている。それはミツバチの疫病防止が目的であるのは言うまでもない。当地ニュージーランドは農業国であるため、生産については様々な細則がある。それはこの国が如何に第一次産品生産を重視しているかの所以である。この事は養蜂をやってみれば誰でも理解ができ、出所のわからない商業目的で売買される巣脾の安易な利用は、ミツバチの感染症対策上とても怖くてできないのはご理解いただけると思う。私のところでは空巣脾には全て番号を記入し、どの巣箱から由来したものかを一目で確認できるように管理している。後にその巣箱から病気が発生したことが分かった場合、勿論その群れから採れたハチミツは越冬のための餌としては使わないし、その巣箱に関連した備品も全て焼却処分にする。そこまで厳しくしないと感染症蔓延のリスクがあり、場合によっては壊滅的な損失となってしまい、結果的にはマヌカハニーにご期待いただく顧客様の意に背くことになるからだ。

  • ポリネーションの弊害

    2018年08月07日更新

    【マヌカハニー職人の現場】

    寒くなってくると庭のミカンが少しずつ色づいてくる。こちらは赤道方面からの海流が流入しているので、日本と比べ温暖で、私の住んでいるところは霜は下りるが雪が降ることはない。山岳地帯にある養蜂場もそうであるが、冬場は霜が良く下りるが雪は今までに降ったことがない。緯度からするとオーストラリアよりずっと低く南極に近くなる。しかし赤道方向に面する最北端地方では熱帯果樹の栽培も行われている。主にスーパーなどに流通しているアボカドは当地産が多い。この他に15年ほど前からオリーブなども盛んに植えつけられたが、人件費の高騰で競争力が無くなり輸入物に太刀打ちできない状態で、オリーブ栽培ファームには Sale の看板をよく見かける。
    私の庭にもオリーブ・柑橘類・ブドウ・リンゴ・マカダミアナッツなどを植えている。柑橘ではオレンジ種を台木に、温州ミカンを接ぎ木したものが近年になって沢山採れるようになった。またレモンやライムも立派に実を付けている。特に開花時期にミツバチによって交配されるので結実がよく、リンゴなどは圧倒的に収穫量が多くなる。ニュージーランドと言えば日本ではキウイフルーツが良く知られている。この交配もミツバチに依存するところが大きい。

    ミツバチを利用した受粉をポリネーション(Pollination)と呼び、これを業とする養蜂家がいる。これは果物などに限らず、野菜などにも広く利用されている。Pollination を利用すると受粉率が圧倒的に向上し、収穫量に大きく影響するので養蜂家には結構な料金が支払われる。しかしこれはミツバチにとってはとんでもないことで、特に野菜などのハウス栽培に放されるともろに農薬に暴露される。だからPollination はミツバチの犠牲のもとに成り立っているのといっても過言ではない。ハウス栽培以外にも、例えばキウイなどの果樹対象であっても農薬との関連性は免れないので、この活動について私は反対である。しかし何事も商売となるとそんなことを言ってはいられないという理屈もあるが、何かの犠牲のもとに成り立っている業の将来性にはやはり無理があるのではないだろうか。マヌカハニーの生産にしても、ミツバチを犠牲にするような生産方法は論外である。

  • ニュージーランドの道路開発

    2018年07月31日更新

    【マヌカハニー職人の現場】

    今日も越冬準備の為、養蜂場に向かった。自宅から最も近いベースにしているところだ。ウイークデーなので物資輸送のトラックが多く、2か所の山越えをするので貨物車の追い越しが大変である。メイン道路がまた交通止めになっていて致し方なく迂廻路利用を強いられた。パトカーの話では材木輸送車が荷崩れを起こし道路上に散乱しているとのことだった。よくある話なのでまたかといった感じだが、こうした事故の巻き添えでよく人が死ぬので要注意だ。
    近年になって中国系の移住者の増加で建築が盛んとなり、輸出も盛んで木材価格が高騰しているせいか、目に見えて植林、特に松材の伐採が行われ木材輸送車の往来が激しくなった。養蜂場への道のりはいくつもの山脈を越えなければならず、大型トレーラ車の追い越しは常にリスクを伴う。当地ニュージーランドの道路工事はまずトンネルを作るようなことはなく、山肌に延々と道路を付けていくといった能率の悪いことをやっている。これはトンネルを掘る技術や資金がない事に由来するものかもしれない。今年からやっと念願の高速道路計画でトンネル工事も含め実施される予定であった。しかし予想を裏切り政権は労働党へ、そのために資金の殆どが公営住宅建設に費やされてしまうという冗談みたいな話が新聞紙上をにぎわせている。
    どんな国でも発展には道路などのインフラ整備が不可欠で、とりわけ工業政策を放棄し農業に頼るこの国は道路の整備が最も重要であると思う。これは養蜂と言う仕事一つとっても痛感することで、道がなければマヌカハニーなど何も生産できないのは当たり前の事である。

  • Aged Beef(乾燥熟成肉)

    2018年07月24日更新

    【マヌカハニー職人の楽しみ】

    こちらでも Aged Beef と呼ばれる、寝かせた生肉を付加価値を付けて高い値段で売っている。これにはサーロインなどの高級部位が使われている。大体1か月程度寝かせた物が多く、保存環境の温度や湿度に気を付けて熟成させる。これも前回書いた「魚を寝かせると旨味成分が出てくる」のと同じで、有用細菌による蛋白質分解によってアミノ酸を引き出したり発酵なども利用して香りを得ていると思う。通常の生鮮肉と比べ旨味成分が多く独特の香りがあって旨い。アミノ酸が連なったものが蛋白質であるので、細菌が産生する蛋白質分解酵素によってアミノ酸を得ることが旨味に繋がるのではないかと思っている。ただ塩を使わずアミノ酸を引き出すのは相当経験が必要で、温度・湿度の管理を要し下手をすると腐敗が始まってしまう。私はスーパーなどのセールを利用してまとめて牛肉を買いつけ、包丁で縦横に切れ目を入れて多量の岩塩を擦り込み、天気の良い日に日干しをする。日中3日程干し、夜中は夜露に当てて発酵を促す。などと言えば格好良いが要はほったらかしにするだけで、とても良い香りが漂い美味しい干し肉を得ることができる。これは塩蔵品として長く保管でき、必要に応じて利用する。
    使う時は多量の塩を使っているので塩出しが必要だが、この塩味を利用したジャガイモなどの煮込みは干し肉の風味がイモに移り実によく合い素朴な旨さがある。発酵しているので生鮮肉と異なった香りと旨味がある。

    我が家では来客があると一昼夜塩漬けした肉塊を半日干して1時間ほどビールに漬けこみ、炭火で回転させながら焼き上げるのが定番だ。炭といってもマヌカ樹木の薪を使いこの煙を利用すると、非常に旨いローストビーフが出来上がる。ワインをはじめいろいろな酒を試したが、肉そのものの風味を生かすのはビールが一番だと思う。塩漬けして日干しをするので水分が抜け、肉中にビールの吸収もよくコクのある焼き上がりとなる。こうして煙を掛けた肉は燻製の風味もあり、非常に日持ちがしていつまでも美味しく食べることができる。マヌカハニーに1週間ほど漬けて、乾燥した日に直射日光で干したビーフジャーキーはよく養蜂現場に持って行き、干したカリカリのパン(Crouton)に生ニンニクをガリガリこすりつけてジャーキーと一緒に食べると最高、これが牛でなくシカ肉ならハードワークも忘れ至福のひと時となる。

  • シマアジの捌き方

    2018年07月17日更新

    【マヌカハニー職人の楽しみ】

    一方シマアジは鱗を除く、タイのように沢山の鱗ではないので簡単だ。まず出刃包丁で頭を切り離す、こちらのシマアジは首の部分に異様に太い骨があるので、私はいつもゴムハンマーで出刃包丁の背を打ち骨を切る。切り落とした頭はまな板に立てて口から包丁を直角に入れ、一気に二つ割にする。この部分はアラ炊き、つまり日本酒を入れて煮付けにすると旨い。腹を開いて内蔵を取り、胃袋を切り開いて内容物を確認する。これは何を食べていたか知ることによって、次の釣りの参考にするからだ。内臓も綺麗に洗い熱湯で湯通ししてアラ炊きと一緒に煮付けるとコクが出る。何といっても前日まで泳いでいた新鮮さがあるからこうしたこともできるのだ。
    次に本体を三枚におろしていくのだが、その前に皮を取り除く。背と腹側に浅く切れ込みを入れて上部の皮をつまみ、最初は慎重にゆっくりと破れぬよう少しずつ剥がし、途中で皮に肉が付くようなら両指を使って丁寧に皮だけを剥がしてゆく。ある程度まで順調に剥がしてゆけば後は一気に尻尾方向に引くと綺麗に剥がれる。最初から三枚におろし包丁で皮を引く方法もあるが、これはどうしても皮に身が付き、ヒカリモノ特有の綺麗な刺し身としての銀色を得ることができない。
    三枚におろしてからはピンセットで中骨を一本づつ引き抜く。シマアジの場合、タイなどとは異なり中骨が途中で消え尻尾までは無い。ただ新しい魚ほどこの作業は大変で、中骨が中々抜けないのだ。骨が入っている方向に合わせて引き抜くのだが胴に近い大きい骨は大変である。抜き取ってもピンセットに張り付いて落ちないときはまな板にピンセットを叩きつけて落としていたが、水を張ったコップにピンセットを浸すと簡単に骨が取れることを発見したときは嬉しかった。

    こうして寿司ネタの準備が出来たシマアジは、軽く酢にくぐらせてキッチンペーパーでふき取り、再度ペーパーに包んで冷蔵庫に保管して明日を待つ。酢にくぐらせるのは雑菌類の殺菌のためで、これをしないと生臭さが出てしまう。これは銀座の有名な寿司職人から覚えたことだ。酸は有害菌にとって増殖が阻害されることによるのだと思う。人間の身体も酸によって守られている。胃袋は塩酸に匹敵するPH2の強酸で、腸内は有用菌の出す酸で皮膚はじめ女性器官もデーデルライン桿菌(かんきん)と呼ばれる、酸を産生する菌によって守られている。有用菌の大半は乳酸菌はじめとした酸を出す菌だ。こうしたことは食品でも同じことが言えると思う。因みにマヌカハニーは有害菌には強い活性力を示すが、酸性環境で増殖する有用菌類や正常細胞はマヌカハニーの特有成分であるメチルグリオキサール(MGO)を乳酸に変えてしまう酵素を持っているので、有用菌や正常細胞はMGOの影響を感知しない。逆に有害菌や癌細胞はMGOの毒性を感知する。これが無差別攻撃をする抗生剤・抗生物質など抗菌薬や抗癌剤との大きな違いである。 

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