マヌカ自生林のサポート

養蜂場の管理は何もミツバチのみならずマヌカ自生林のサポートも重要になる。
もともとマヌカ樹木は痩せ地に強く酸性土壌を好むので、農業用地として向かない傾向にある。自生林の管理はシーズンオフに行われる。特にこれといって管理方法があるわけではないが、マヌカ樹木と一緒に生えてくるシダ類はかなり繁殖力が強いので気を付けないといけない。その他にはタバコツリーと呼ばれる、タバコの葉に似た大きな葉を付ける低灌木だ。これが非常に繁殖が旺盛で、放っておくとこれに覆われてしまいかねないほどだ。この二者の伐採が特に重要となる。
ほかに(以前にも書いたように)イギリス人が本国から入れたゴースと呼ばれる棘だらけの2mに達する草があるが、これは花のない冬場に最初につける花の為、この花粉がミツバチの食料として貴重になる。しかし放置しておくと人の侵入ができないほど繁茂し、そうなる前に処分が必要となる。伐採はタバコツリーの場合、30cc程度のエンジンで先端に丸鋸が付いたブッシュカッターと呼ばれるもので刈り取っていくことができるが、シダ類の場合は根本が太いのでチエンソーが役立つ。
また、樹齢20年を超すマヌカ樹木も順次伐採して林内に太陽光線が届くようにする。マヌカの種子が落ちて自生えして更新ができるからだ。尚、ゴースの場合は棘が激しくて伐採に手間がかかるので通常は除草剤を使うが、私は蜂場内にはいかなる理由があっても薬剤は使用しない事に決めている。それはミツバチにとって決して良いことではないのは言うまでもないからだ。

関連記事

もっと見る