日照りが続くNZの夏

毎日、毎日、暑い日が続き一滴の雨も降らない日々が長く続いている。以前はこんなことはなかった。間違いなく地球温暖化現象による異常気象に他ならない。正に夏枯れの時期に入って、ミツバチたちは花蜜採取や蜜源減少でかなりヒステリックになり、巣箱の様子を見るたびに極端になっている。とにかくいつもの温和さはなく気性が荒くなりやたらアタックしてくる。貯蜜を何とか守ろうとし、また他群からの蜜を狙った窃盗蜂を警戒する。私のところの蜂場は山脈地帯の丘陵地に展開し、風通しがよくマヌカ蜜源として活性度の高い花蜜が多い。これは自然環境が厳しく、やせ地に育ったマヌカ木程その傾向が強いことを経験上知っている。やはり厳しい自然環境は自ずと外敵からの自衛本能が働くのか、活性度の高い花蜜を産生するように感じる。活性度の高いマヌカ蜜を得るには花蜜の段階で、この蜜の活性成分である特有物質メチルグリオキサール(MGO)の前駆体であるジヒドロキシアセトン(DHA)が花蜜中にどれだけ含有されるかがキーポイントである。
ミツバチたちは日照りのため飲み水を300メートル下の沢まで下る。そしてまた帰路を上昇してくる。大変なエネルギーの浪費である。そのエネルギー源には貯蜜が使われるので、出来るだけピックアップトラックの荷台に水を積んで巣箱の近くに置いておくが、この日照りではすぐ干しあがってしまう。厳しい自然環境に耐え凌ぐことは容易なことではないが、生存していくためにはミツバチたちも一生懸命である。

毎日日照りが続き、とうとう給水制限令が出て大っぴらに車や庭への洗車・散水は出来ない。地割れが出来て庭木の根っこが切れてしまい立ち枯れの木の整理などをしている。異常気象のせいで夏が終わればすぐに冬の訪れとなる、だからこうした乾季を利用して薪割に汗を流すのだ。このクソ暑いのによくやるよと、隣りのイギリス渡来のケチ爺が呆れ顔だ。何がそうさせているかと言うと、やはりマヌカのパワーである。四季を通じてマヌカの力を実感し、これからもマヌカによって相手を魅了する生活を続けたいし、そこにはコロナなどが入り込む隙も無いという感じで顧客様を説得したいと思っている。それには何といっても、提供する側がその見本とならねばならない。TCNの社長からスタッフ全員が病気とは無縁であることを証明する義務がある。そして1000件以上に達する「ご愛用者の声」https://www.strongmanukahoney.co.nz/voice/には明確に製品への有用性が書かれている。ここにはネット販売によくありがちな「レビューを書いてポイントをゲット!」などと言う ”やらせ” は1件もない。切実な顧客様の感想そのものがある。こうしてお寄せいただいた感想は、生産する側にとって本当に力となり大きな支えとなる。生産者として、できるだけ多くの顧客様にミツバチからの恩恵で元気な日々を送ってもらいたい強い思いがある。

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