TCNマヌカハニーの魅力は
天然メチルグリオキサール
MGO数値にあります。
MGO(天然メチルグリオキサール)は、グリオキサールにメチル基がついたグルコース由来の高反応物質で、強い活性作用が特徴です。地球上の全ての生物に広く存在し、生体内で作られる物質でもあり、食品中にも微量ながらも含有されています。つまりメチルグリオキサール自体はマヌカハニー以外にも普通に含まれているものなのです。
食品中に含まれるメチルグリオキサールは、コーヒーやココアなどの場合、多くても1kgあたりで40mg程度。TCNストロングマヌカハニーは、最高ランク品でその約30倍近くにもあたる1100mg/kg(マヌカハニー1kg中に含まれるMGO量)が含有されており、他の食品では見ることができない驚異的な数値です。
通常1000mg/kgを超えるMGO値のマヌカハニーは元来大変希少な蜜であり、近年の世界的異常気象により収穫量が非常に不安定化しております。今後の販売ロットでは、MGO1100を基準に上下数%程度のMGO値が変動する可能性もございます。
実は、超高活性グレード品は 産地ニュージーランドでさえ ほぼ販売されていません。
なぜなら、メーカー側は高ランクの製品を100%の純粋製品として販売するよりも、低ランク製品とのブレンドにより活性度をある程度上げたブレンド品を量産するほうが商売になるからです。つまり売り手にとっても買い手にとっても、そこそこのレベルの製品が利益面でも供給面でも理にかなっているのです。
MGOの“産生”
マヌカハニーの特有成分メチルグリオキサール(MGO)の産生には、マヌカ木の花蜜中に含まれる「ジヒドロキシアセトン」が必要不可欠です。マヌカハニーの命といっても過言ではないでしょう。このジヒドロキシアセトンが存在し、なおかつみつばちと巣箱という環境があってこそのMGOとなります。
マヌカ木ならば何でも良いというわけではありません。弊社が養蜂を展開するのはニュージーランド北島の約200エーカー規模、推定150万本のインカナム種が群棲する山岳地帯。TCNのマヌカハニーはこのジヒドロキシアセトンを豊富に含むインカナム種のマヌカ花蜜が由来となります。活性強度の鍵を握るのはこのインカナム種マヌカ木なのです。この花蜜は、マヌカハニーの特有成分メチルグリオキサール(MGO)の前駆体ジヒドロキシアセトンを多く含み、みつばち達が巣箱内へ運ぶことにより貯蔵蜜として蓄えられます。
「ジヒドロキシアセトン(DHA)」の含有率が鍵となり、みつばちがゆっくりと巣箱内の蜜の温度を37~39℃まで上げることでMGOに変化します。ジヒドロキシアセトンはMGOの前駆体、つまりMGOを生成する前段階の物質であることが近年確認されています。したがってMGOそのものは、元からマヌカ木花蜜中に含まれるものではありません。みつばち達が集めてきたマヌカ花蜜から巣箱内の環境のもとで産生されるのです。これを裏付ける事例として、ジヒドロキシアセトンを含有しないはちみつに、ジヒドロキシアセトンを注入しみつばちの体熱程度で加温するとMGOが生成されていきます。
尚、こうした非常に強い活性力に対し有害菌類はその毒性を感受しますが、有用細菌類はMGOを分解する酵素があり何ら影響がありません。それは有害菌類と有用菌では繁殖条件や環境が異なるからだと示唆されています。
MGO発見以前の
測定方法
マヌカハニーの活性度ランクは、MGO含有量によって決定されますがマヌカハニーの特有成分がまだ特定されなかった頃、活性度ランクに対する様々な試験方法が存在していました。測定方法は、MGO含有量測定試験とは大きく異なった「ハロー試験」と呼ばれるもので、それぞれ決められた濃度で培養した菌への抗菌力を、消毒液フェノールとマヌカハニーとを見比べて判断する方法です。
例えば、同じ培地(培養の為のベース)で培養された菌に対し、マヌカハニー検体試料の周囲にハロー(発育阻止帯:細菌の発育がない透明な部分)ができた大きさを測定します。
同条件の他の培地では、消毒薬フェノール希釈液で同じ試験をして見比べることにより判断します。しかしあくまでもこれは人の目視による判断であり、大雑把な判
断方法と
いわざるを
得ないでしょう。
また測定に使用
するフェノール
液の品質の良否、
フェノール液に対する試験菌の感受性、過酸化水素除去に使われる酵素カタラーゼの良否、ハロー試験に対する測定者の技量によっても誤差が生じてしまいます。
本来であれば同一検体を各分析機関において複数回に渡り試験を行い得られた平均値を採用すべきでしょうが、数値結果にバラツキが大きく実施されていないのが現状です。このハロー試験による黄色ブドウ球菌を用いたフェノール消毒液との対比検査による従来の方法では、測定値に大きな誤差が生じ、その差が+-25%から40%以上にも及ぶため、MGOの発見後はその信頼性を失いました。
ニュージーランド第一次産業省はMGOの含有量 測定によるものだけを正式基準としています。
MGOとUMF
一般的なはちみつに広く含まれる過酸化水素(グルコースオキシターゼによって生成される)以外にも、マヌカハニー独自の抗菌作用として、まだ未解明の成分が関わっているのではないかと何十年間も議論が交わされてきました。しかしその化学物質を特定するには至りませんでした。そんな状況にも関わらず、従来の分析方法(フェノールによる比較試験。NPAやUMFなど)は早々に商用目的で紹介され、抗菌性分析によってプレミアム商品に分類されたのです。
さらにマヌカハニーの生産量をはるかに凌ぐ製品が、マヌカハニーと称されて輸出されている事実から、活性度の偽表示が問題化し、国際間の訴訟にまで発展。このままでははちみつだけに関わらず、ニュージーランド全体の一次産業の世界的信用をも失墜させてしまう懸念から、ニュージーランド第一次産業省(旧農務省)によって多くの表示方法(NPA・TA・UMF等々)は不認証となり、MGOを唯一の指標と定め、その表示を義務付けると共に従来の活性度試験を否定、輸出されるマヌカハニー製品は法律によりメチルグリオキサール(MGO)含有量をラベル表示しなければなりません。
MGOと活性強度の
相関関係
MGOの数値から活性強度(=UMFに相当するもの)を算出できます。
天然メチルグリオキサール(MGO)と
活性強度の相関関係自動計算
上記自動計算式に用いられる数式は
ドイツドレスデン大学で実施された相関関係に基づいています。
- 活性度
- =メチルグリオキサール含有量-18934.92+12.4
- メチルグリオキサール含有量
- =(活性度-12.4)×34.92+189
マヌカハニーは、様々な企業や団体によって実に多様な解釈のもと品質基準が記されています。その「情報源」を絞り込んで行くと、ニュージーランド国立ワイカト大学生物科学研究所にたどり着きますが、この情報を様々な企業や団体が其々に最も有利な解釈をしたり、または誤ったデータを巧みに利用し発表しているのが現状です。このように誤った解釈が消費者に浸透することにより、マヌカハニーの将来と消費者への正しい理解に関して弊社は強い危機感を感じており、以下、ここに信念をもってその真
実を掲載致します。
以下の9つは、論文の中から
最も重要な記述箇所を抜粋し、
分かりやすくまとめたものです。『是非ご一読ください。』
下記参考資料のグラフ(C)は、UMFはちみつ協会によって公式発表されているものです。学者や研究者が発表する(A)(B)のグラフと比べ(C)は大きく下にカーブを描いています。このグラフ(C)はUMF数内をMGOに換算した際に、多く含まれているように見せかけた意図的に誇張した図になり、学術的な根拠はなく間違ったグラフです。
※グラフはクリックすると拡大します。
- T.HENLE教授によりMGO発見の根幹となったフェノール希釈率とMGOの相関関係を現す直線グラフ
- マヌカハニーのHPLC(高速液体クロマトグラフィー)研究者Adams C.J.のマヌカハニー活性度データグラフ30検体にT.HENLEのグラフ(A)61検体分析結果を重ねた2図表
- マヌカハニーにおける非過酸化物抗菌作用とメチルグリオキサールの相関関係