アメリカ蛆腐病(ふそびょう)・4

2017.09.05

蜂

アメリカ蛆腐病を同定する為のキットが売っている。これを使えば確認できるが、ニュージーランドでは使い捨てもので1キット数十ドルもするので敬遠することになる。こんな金を使うのならば、他に役立てた方が良い。経験を積めば、まず間違いなく分かる。その方法だが色々ある。
まず、巣箱に特殊な異臭がある。幼虫の巣房は通常ふっくらと膨らんでいるが、逆に凹んでいる。巣房を破ると、内部に潰れた幼虫がドロドロに溶けている。そこにマッチ棒などを差し込み静かに引き出すと納豆のように糸を引く。これらの他、まだ様々な状態が見られるが前記が確認できれば間違いなくアメリカ蛆腐病である。感染力が強く、見つけ次第できるだけ早く処分しないと大変な被害を被ることになり、養蜂家の間では非常に恐れられている。
しかし、私の今までの経験から言うとそれは養蜂家の怠慢によって起こるものと思っている。この病気は、飼育方法によってある程度の予防はできると思う。それは何といっても群れを強群にすることで、それにはいつも彼女(ミツバチは女系集団)達の健康状態を見極める努力が必要であると思う。

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