道なき道の果てにある養蜂場へ

2週間ぶりに一番遠方にある養蜂場に行ってきた。日帰り作業なので早朝に出る。それでも現地では4、5時間しか作業ができない。舗装道路から砂利道に入り、これより50km先だ。現場に付くまでは気分的に落ち着かない。蜂場に近づくに従って道が悪くなり雨季にはまともにはたどりつけないので、約3Kmの道には大型な砂利を敷いた。夏草が背丈も生い茂る道を四輪駆動に切り替えて慎重に進む、両端が崖になっているところがあるからだ。ワイパーを作動しながらでないと進めない。雑草の穂がちょうどフロントガラスにあたり、種子が付いて前が見えなくなってしまうからだ。この時期からこうし事が秋の終わりまで続く。

いつもの事ながら蜂場に近づくに従って緊張する。それは、蜂が元気にしているかどうかは二の次で、巣箱そのものがあるかどうかである。特に蜂場に向かう途中、雑草が倒され車が侵入した跡などが気になる。でもこの時期はハンターが通ることも有るので、毎度の事ながら気を直してネガティブな考をしないようにしている。蜂場は最後のカーブの先にあり、そこを曲がり切ると全体が見渡せる。
「よし! あった!」・・・フェンス内に誰も入っていない事を確認して一息つくのである。私のところはマヌカハニー専門に、特に活性度の高い蜜を集中して採取している。近年、世界的なマヌカハニーの人気でこの蜜が高騰し、盗難が後をたたず問題化しているのだ。

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