メチルグリオキサール(MGO)2

2017.11.17

話は変わってそれから数年後、ヨーグルトでピロリ菌除菌を目的に開発中の、ある有名な食品メーカーの開発担当者から突然私に電話が掛かってきた。
御社のホームページを見て、私のところも研究の結果ヨーグルト中のピロリ菌除菌の成分としてほぼ同じような、つまり ”small molecule 9 around Mr 200” あたりの分子構造に行き着いたとの事だった。このスタッフの話では「将来的には、御社の製品が唯一の競合製品になるのでいろいろと話を聞きたい。」との事であった。非常に礼儀正しい技術者であったので、私の知っている大体の事は伝えた次第だ。
その後、こんなことはすっかり忘れてしまっていたが、最近になって弊社の顧客様から、この会社のヨーグルトを食べているが一向にらちが明かない等の話を再々耳にする。

現在は、マヌカハニーの活性成分がメチルグリオキサール(MGO)であることはドイツの学者によって発見されたが、その成分であるMGOと、当時モーラン先生の仮説であった、またヨーグルトメーカーの研究成果であったらしい ”9 around Mr 200” との因果関係を知りたく思っているが、中々雑用が多くて今だ勉強するに至っていない。今度入社してくる薬剤師にこの件を尋ねてみる事にしている。

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