ハイブツールとプロポリス

巣箱の内検は一枚一枚フレームを取り出し、様々な事を頭に入れて点検・確認することが必要となる。フレームは一箱に10枚入っていて、これを養蜂作業の必需品であるハイブツールと呼ばれる器具を使って取り出すのであるが、特にシーズン中はプロポリスワックスが付着して、とても道具なしでは取り出すことができない。
巣箱にプロポリスが多く付着していると、粘着性の強いこの物質は養蜂家の仕事の能率をかなり低下させてしまう。まだプロポリスがそれほど健康にとって一般的に有用視されていなかった昔は、この厄介者はほとんど捨てられていたようだ。人気のある現在は結構な値が付くので、養蜂家は大切に保管して溜まってきたら販売するか、自社で抽出液を作って販売している。

プロポリス原料(原塊・げんかい)はエチルアルコールを使えば簡単に抽出でき、これを水で希釈して引用する。由来する植物によって、それぞれ色・味・香りなどが大きく異なってくる。大きく異なるといってもセイヨウミツバチ(一般的な普通のミツバチ)が採ってくるプロポリスは大体共通している。しかしブラジル産のアフリカ系ミツバチが採ってくるプロポリスは非常に特徴があり、様々なタイプがありそれぞれ非常にユニークである。
色調についてはそれこそ7色がある。以前、ブラジル全域の養蜂家から原塊を買い付けしていたが、産地によってここまで違うのかと思うほどである。これについては後ほど少しずつ解説していきたく思っている。

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