New Zealand Newな車

当地ニュージーランドの道路状況は日本とよく似ている。島国なのでブラジルやアメリカなどの大きなハイウェーはない。でも国道の状況は標識などがよく表示されていて、これらを守れば滅多な事がない限り安全に運転できるように思う。ただ困ったことも沢山ある。ここの人の運転は非常に割り込みが多く、車間距離などを保つことは不可能に近い。ちょっと混み出すと、前の車との間隔が10メートルもあれば必ず割り込んでくる。その他に、制限時速100キロの道路を40㎞でゆっくり走っている者もいるし、これが追い越し車線のことも有る。追い越し時に運転手の顔を見て ”あゝやっぱりな” と確認する。
この手の運転手はまず間違いなくパシフィック系の人だ。この事はトンガなど南太平洋の島々に行くとよくわかる。トンガでは最高速度が出せる飛行場への道でも時速40㎞であり、それ以上は交通違反である。当地ニュージーランドで使われている自動車は圧倒的に日本製であり、しかも中古車である。久しぶりに訪日すると国内を走る車がどれも新しくきれいだ。
ニュージーランドに着き、飛行場の駐車場に置いてある車は日本製の中古車なのか、どれも全体的に色がすすけて美しさがない。でもこれは良い方だ。こちらでは中古車の販売店で ”New Zealand New” と言ったうたい文句をよく見る。その意味だが「これは輸入中古車だがNZでは新車だよ」ということである。NZで中古車として売れている ”New Zealand New” でない車は、走行距離10万キロ以上が普通なのである。日本ではお金を払わないと処分できない車が多く取引されている。これがトンガやクック諸島に行くと、NZで既に使い古された日本車が輸入され、まともな車がまずない印象だ。この地では最高速度が時速40㎞であることがうなずけるのである。

それにしても日本車はやはり良くできているし、故障なく長く使える。私のところには最も古い車で三菱ギャラン1999年型があり、これはもう30万キロ以上走っていて車検も問題なく通りまだまだ現役なのだ。

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