変貌する未来

こうして多くの卒業生が南・北米・カナダはじめアジア・アフリカ諸国に赴いて行った。創設者の恩師が死去し、学科名が国際農業開発学科に改名されて現在に至っている。以下は母校東京農業大学の学歌の第3番である。

”科学の力に 自然を服し 
尽きせぬ富源を 四方にひらき
永久に現ぜん 祖国の栄えを
重くも大し われらが使命”

インターネットが世界的に普及するきっかけとなった1995年リリースのマイクロソフト社Windows95、これは私が南米から当地ニュージーランドに移り住んだ年でもあった。インターネットの究極目的は、TVをネット回線で配信することであったようだ。当時のパソコンのデータ処理は今と比べ物にならないほど遅くメモリー容量も数メガビットと、いずれも今日のちっぽけなUSBメモリーと比べて遠く及ばないものであった。この時代に今日のようなネット回線を通じて、殆ど無料に近い料金で無制限に世界中と通話ができることなど誰が信じただろうか?

私の机の引き出しにはアナログのストップウォッチがある。これは日本の親兄弟と話す目的でわざわざ購入したものだ。それほど国際電話は分刻みの高額料金であったが、時代の流れによって世界は大きく変貌するものである。

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