ミツバチの越冬準備

こちらは冬至となり急激に寒くなってきた。日も短く18時には暗くなってしまうので、ヘッドライトを用いての作業もよく行う。暗くなると仕事の能率も悪く危険なこともあるので、できるだけ日暮までに終わらせることにしている。
ミツバチたちは益々活性が無くなり、何とか越冬してもらえるためのサポートに忙しい。勢いの良い群れは2段重ねの巣箱に作り替え越冬に備える。その方が巣箱内の保温に適するからだ。女王は蜜源が少なくなると産卵を控えるため必然的に蜂群は減少していき、巣箱内に余分なスペースがあると保温の点で良くない。できるだけ餌として貯蜜を豊富に与えて元気に越冬させたいものである。
巣箱の内検は天気の良い日でない限りやらない。やるとしても日が一番高く、風がない温暖な環境下に限る。何といっても湿気が大敵であるからだ。そして保温を十分にするために、様々な手法を駆使して各巣箱の状態を注意深く観察しながらの試行錯誤が大切となる。折角養蜂場まで行っても、風などが強くなったり天候が悪化した時は潔く作業中止。こんな時はマヌカの風倒木を見つけてチェンソーで適当な長さに切り、ピックアップトラックの荷台に満載して我が家へと持ち帰る。薪ストーブの燃料として有用なのだ。
マヌカ樹木は木目が詰まり重いが、油脂分が多く含まれるので火付きもよく長く燃える。その香りも非常に良く、たちまち居間に立ち込める。この煙で作った燻製は香りもよく、ベーコンなどは付加価値をつけて売られている。私は安物のチーズを手に入れてはマヌカの煙をかけてスモークチーズをよく作るが、まったく別物に変化する。マヌカハニーを塗ってサンドイッチや酒のつまみには最高だ。

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