伝承されるマヌカ樹木の薬効

マヌカ花のつぼみ

マヌカ樹木の薬効は昔から先住民族のマウリ族で良く知られていて、万病に効くと言い伝えられている。天然の活性物質は薬剤とは異なり、古来より親から子に伝承されたもので良いものだけが残り現在がある。何も効果がないものや逆に健康を損なうものは、この間に淘汰されて残らない。
昔、日本で1975年初頭から異常なブームで有名になった紅茶キノコなど一世を風靡した健康食品が、今では全くその名すら消えてしまった。結局、健康に有用でないものはやがてはすたれ消えてゆくが、有用なものは必ず伝承されていくことが多い。一方、薬剤は製薬会社が何年も実験データを収集し、一つの薬を作るまで何百億円という経費と時間がかけられる。その安全性についても動物実験からはじめられ、慎重に検討され厳しい審査の結果認可される。天然の活性物質は長い歴史の上に成り立ち、先人たちによってその有用性と安全性が確かめられている。この事は、極端に言えば人体実験は既に終わりその安全性が周知されている。薬剤は認可されてからでもその副作用などが大きく取り上げられ重大な欠陥が後になって分かることがある。
例えばひと昔、サリドマイドという睡眠薬によって妊娠中に服用した妊婦から「アザラシ肢症」をはじめとする、障害を持つ子供が生まれたことから世間を震撼させる問題となった。現在ではインフルエンザワクチンを妊婦が摂取すると催奇性のリスクがあるものもあるとされている。また多くの抗菌薬は広域な作用機序(殺菌、静菌のメカニズム)によって腸内フローラ(腸内の微生物生態系)を乱してしまうリスク、つまり副作用がある。こうした薬剤の開発は天然の活性物質と異なり、親から子へ長い年月において伝承され安全性が確認されたものでもなく、非常に短期間で開発されたもであるため致し方ない事になる。
またマヌカハニー・プロポリス・ローヤルゼリー・ミツバチ花粉などの蜂産品は、食品としてその安全性が古来から知られている。それは食品として用いられているものは全てそうだと思うが、その中に含まれる様々な成分が身体にとって有益な物、またそれに反するものまである。しかしこれらの成分はそれぞれバランスよく含まれ、有る成分は極めて有効に働き、一方ある成分はその有効性を阻害するものまで含まれている。しかしそれは古来から食品として有効性があるために大切に受け継がれてきている。遺伝子組み換え食品などは昨今よく話題となるが、これはその安全性が疫学的にも確立していないし薬剤もそうしたことが言える。この点がマヌカハニーなど天然の活性物質との大きな相違点であると思っている。

関連記事

もっと見る