ミツバチのSplit(分割)について

2017.12.01

今回は、養蜂場に設置した巣箱の中で特に群勢が強い巣箱から群数を増やすため、幼虫の付いた巣枠と働き蜂の一部を別の蜂場に移動して、そこで飼育することにした。冬季になると、弱い群れからどうしても各種の病気が出るため、群数を減らさないための対策を、花の多い今からも採蜜と並行してやっておきたいからだ。

Split(分割)と呼ばれる作業だが、これは花蜜が豊富にある時期を利用して行われる。Split した群れは、ハチの行動半径2Km以内に置くと元の巣に戻ってしまうので、私の場合、別にある蜂場に移動することになる。巣箱から出ないように他所に移動すると同時に、中に新しく作った女王蜂を Queen Cage と呼ばれる小さな籠に内勤蜂と共に入れて、砂糖を固めたキャンディーで入口を塞ぎ巣箱内のフレームに入れる。
この事も以前に話した通りで、暫くしてキャンディーを食い破り Split した群れと合流するのだが、それには多少の時間が必要だ。それは女王蜂と Split 群の融和を図るためで、この時間を与えないと女王蜂は Split 群に敵とみなされ、殺されることもある。要は他の群れに新女王蜂を慣れさせるためである。
女王蜂が集団社会に君臨するには2、3日を要する。

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