ミツバチの集団社会・1

2017.12.04

前回は “女王蜂が集団社会に君臨する” と書いたが、これは人間の勝手な見方であり、本当はそうではないのである。巣箱の中をいつも覗いていると、実によく集団社会が構成されていると感じる。女王などと言うと、それこそ女帝のイメージとなってしまう。ミツバチの社会はそれぞれがミッションをもって、確実に全員がそれを全うしている。女王蜂は、あくまで働き蜂によって必要に応じて出現されたものであり、決して自分から権力を得たり、勿論世襲などでもない。正に主権在民である。
こうしたことを思うとミツバチの社会は実に平等であり、私利私欲、争いの絶えない人間社会(何処かの国の女王が租税回避地(タックスヘイブン)の島に多額の金を預けて運用したり、元日本の首相にしても全く同じことをしていたなどパナマ文書やパラダイスペーパーによって発覚した)と比べて、自然の理に叶った社会を営んでいる。(続く)

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