ゴースの花粉

2017.09.12

今の時期はマヌカ花蜜のシーズン前で、ミツバチたちは食料となる花粉を運んでくる。それは、主にゴース(gorse)と呼ばれる棘(トゲ)のある雑草で、背丈は2メートルほどになり見事な黄色の花を咲かせる。元々ニュージーランドにはなく、植民者のイギリス人が持ち込んだと言われている。棘を利用して垣根などに用いたのだろう。非常に硬くて鋭い棘があり、これがある所はとても入っていけない。ナメクジなどの防止にも利用できるようだ。ニュージーランドの気候が合っていたのか、急速に国中に広がってしまい牧場などでもこれが侵入すると手を焼いている。しかし我々蜂飼いにとっては、冬場の花がない時に咲き、蜜は分泌しないが花粉産生が非常に多い。しかも良質なアミノ酸からなるので、ミツバチの食料としては貴重なのである。これは、どこに行っても自生しているのでありがたい。花の香りはココナッツに似た良い香を放つ。この辺リのマヌカ樹木は早咲きで、後10日以内には咲き出すだろう。

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