高活性度マヌカハニーを求めて・3

2017.09.11

巣箱からリリース

そして、無事に蜂場に着いた。予定通り4時間半の行程であった。このところ大雨が降った為に多分、道路も傷んだろうと心配していた。しかし、特に問題もなく雑草の丈が延びていた程度で済んで安堵した。早速、ベースから運んだ巣箱を予定した地点に設置、4時間以上も揺られてきているので、蜂たちをすぐ放してはならない。その為、2時間ほど落ち着かせてから、1群ずつ封を解いていくのだ。
この時は待ってましたとばかりに巣門から堰(せき)を切ったように飛び出していく。巣箱を中心に渦を作るように大旋回する。順次、別の群れをリリースするに従って蜂場の上空は、まるで大粒の雨が降ってきたように、羽音とともに騒然となる。リリースし終わって全体を見渡すと、ミツバチたちは生き返ったように、まるで水を得た魚さながら、やっと待ち望んでいた環境を得て喜んでいる様が良く分かる。
巣箱上空の旋回は色々と意味があるが、蜜源の偵察前に巣箱の位置、太陽との角度を確認しているのだろう。晴天に100万匹のミツバチという光景。自然界へのリリースは実に壮大である。

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