蜂産品の素晴らしさ

2017.11.13

蜂産品はハチミツに限らず、ローヤルゼリー・プロポリス・花粉・ワックス・蜂毒があり、蜂が産するものは何でも有効に利用できる。利用できないのは糞だけである。もっとも糞は巣箱内で排泄しないので、これを集めることはできないが・・・。
前にも書いたが、群棲の弱い群れを身近において庭で飼育している事につき近所からクレームが来たが、一番の原因はこの糞で窓ガラスや自動車が汚れることである。働き蜂は巣箱から飛び出して大体50メートくらいの空中で排泄をするので、ちょうど近所の家に迷惑がかかることになる。最近は近所でも飼育しているので、その糞が私の群れかは証明できないが・・・まぁそうであろう。色は透明に近い黄色味を帯びているので、それほど汚く目立つものではないが、量の問題だと思う。前にも書いたが、市役所がどのように判断するかが問題である。ニュージーランドも農薬の影響でミツバチが減少し、果物は勿論、野菜に至るまで生産に影響しているのだから・・・。多分、そんなことから市役所は何も言ってこないのだろう。

ローヤルゼリー・プロポリス・花粉は弊社で販売中だ。蜂毒は、スズメバチの類でオオスズメバチの1刺しの量が最も多いが、面白い事に攻撃性が弱いセイヨウミツバチの毒性が最も強い。
また古来からミツバチの毒を利用した蜂針療法がある。特にリウマチなどの組織障害に良いとされているが、過敏症が起因となるアナフィラキシーショックがあるので注意を要する。
ワックスであるが、これは働き蜂が採ってきた花蜜より作り出されハニカム(Honeycomb)構造によって巣房を作り、そこに幼虫を生み育てたり、蜜や花粉のストック場所となる。見事な正六面体は、これが構造上一番丈夫でワックスがムダなく作れて実に合理的な方法だ。よく見ると、この巣房の一つ一つが全て上向きに作られていることが分かる。それは重力で蜜がこぼれないようになっている。これは全て花蜜の成分によって作られるが6~8倍のハチミツが必要となる。つまり、1キロのワックスはハチミツ6~8kgが必要となる。従って巣枠(フレーム)に作られた巣房は、蜂飼いにとって財産なのである。これがなければ働き蜂は蜜を貯めるところがない。だから最初にこれを作るのだが、非常に多くの蜜と時間が必要となる。もっとも巣房内の蜜を遠心分離器で離蜜した後、巣房はそのまま使うことができ、これがあれば即採蜜が可能となるからだ。但し、他の群れの巣房を他の群れに利用してはならない。病気の感染経路となってしまうからだ。だから私のところは、各フレームにその巣箱の管理番号が刻印されている。

因みにビーワックスの用途として、高級化粧品の原料・デコレーションケーキなどのローソク・楽器などの塗料などに使われる。弊社の懇意にさせて頂いている顧客様で、管楽器製造の熱心な職人さんがいらっしゃるが、私のところの蜜蝋(beewax)を使うと、楽器の性能が向上すると仰ってお買い上げ頂いている。画像のように黄金色で非常に香りが良く、この色は花粉が由来する。娘がローソクを作ってクリスマスなどに灯すが、何ともいえない香りでリラックスでき、アロマなどにも利用できるはずだ。

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