顧客様へお伝えしていること

弊社の顧客様は製品のリピート率が非常に高く、生産者にとって正に至極の喜びであります。日頃のご愛顧と製品へのご期待に現場では身の引き締まる思いですが、今日はご購入戴いた顧客様に毎回お送りするメールの中から一部をご紹介します。

「この時期のミツバチは貯蜜が豊富なため機嫌が良く、可憐で可愛くてまず刺されたりする事はありません。ご覧にいただく写真の中で、蜂が集中するところを「巣門」と呼びますが、この時期は肉食性のスズメバチの集団襲来が多く、ミツバチ(働き蜂)たちが殺されて幼虫を奪われるケースが多いので、巣門はマッチ箱程度の出入り口しか開けていません。巣箱の1階は女王蜂の領域で主に産卵と子育ての場所。2階は “隔王版” といい、大型の女王蜂が通過できないように格子板で仕切られ、働き蜂たちの貯蔵蜜専用のストック場所になります。流蜜期のピーク時には、これが3階、4階と増設されていきます。私どもは定置養蜂ですが、蜜源の少ない日本の転地養蜂(花を追って移動)では何階建てもの箱重ねは見られません。ちなみに巣箱を前かがみにしているのは雨水が入らないようにするためです。巣箱の表面は所々で黄色く汚れますが、これは主に針葉樹林からミツバチが持ち帰ったプロポリス樹脂で、巣箱内部を殺菌の目的でコーディングします。ブラジル産プロポリスと比べ、当地NZ産のプロポリスは起源植物と蜂種の違いにより色や香りが良くなく、飲みにくいです。
ストロングマヌカハニーについては、毎年の事とはいえ抗菌活性度レベルがどの程度のものかが大変気になるところです。全く同じ地域からの生産品でも、その年によって活性度レベルが大きく出たり全然出なかったり、本当に不可解なものです。活性物質産生のメカニズムについてはまだよく解明されておらず、このようなことは解決方法がないため、大自然が作り出す産物として従わざるをえません。大袈裟な言い方ですが、まさに人事を尽くして天命を待つという心境です。結局のところ品質と量の最後の決め手は、天候とミツバチの健康以外の何者でもなく、来季も良い蜂産品が収穫できることを祈っております。そして1人でも多くの顧客様がご満足いただける品を、当地ニュージーランドの環境に配慮しつつ、ご提供できればと尽力しております。」

上記はごく一部分ですが、顧客様にはご購入回数やご購入時期を鑑みながらお一人ずつにお伝えしたい情報や内容を書いております。製品と製品にまつわる確かな情報をご案内すること、それが弊社のポリシーであるからです。

関連記事

もっと見る