私の休日の過ごし方

バーベキュー

今日はオーストラリア方面から大きな大気がやってきて静かな朝となり、日曜でもあるので久しぶりに好きなことをやって過ごそうと思っている。好きなことは色々あるが、昔のようにやたらと屋外に出て慌ただしいことをやる気もない。こうした静かな日はゆっくりと旨いものを作って家族で楽しむのが最近の私のやり方だ。

それにはまず食材探しだが、せっかくの休日なので面倒なことはやりたくない。一番手っ取り早いのは、肉を仕入れて素朴に焼いて食べることだ。そうと決まればまず薪を用意し、養蜂場から運んできたマヌカ木を井桁に組んで火をつける。巣箱の消毒用で大型のガスバーナーがあるので、少しぐらい湿っている薪でも簡単に火が付き炎が無くなるまで放っておく。この間、厚手の牛肉に包丁で縦横に筋切りと切れ目を入れ、そこに岩塩を沢山振りかけて十分に擦り込んでおき、バーベキュー専用に作った屋外の焼き台には先ほど火をつけたマヌカ木の炎がすっかり萎えて適度な炭火となっている。この上に隔王板と呼ばれる女王蜂が通過できない鉄線でできた格子状の網を乗せる。廃品利用であるがバーベキューには最適だ。後は両面1回ずつひっくり返して焼けばそれで良い。
5~7kg ほどの肉の塊を焼くときは自作の電動回転式グリルを使うが、来客でもない限り今回は家族のみなので1kg 程度のステーキ用にスライスした2枚の肉だ。この料理はいつもやっていることなので慣れたもので、鼻歌交じりということになる。
静かな心地よい晴天に、こうしてゆっくり過ごせることは健康でいられる有難さをしみじみと感じる。そうこうしていると肉汁が表面に浮き上がってきたので、最も厚い部分に2センチほどナイフを入れて内部の焼け具合を確認し、OKならば鉄製の窯に炭を入れて蓋をする。消し炭として次回の焼き魚などに利用するからだ。耐火煉瓦でできた焼き台の余熱で20分ほど肉を放置する。これは余熱で肉全体に満遍なく熱を行き届かせるためで、これがうまい焼き肉を作るための私のノウハウだ。薪にマヌカの木を使うのはそこから出る煙の香りが抜群で、当地ではこの煙りを使ったベーコンなどはわざわざ「マヌカ木使用の燻製」と明記され、付加価値がつけられて売られている。我が家ではベーコンも作ったことはあるがマヌカの煙は最高の香りであり、マヌカ特有の煙からの酸味がわずかに加わると肉料理には最高である。

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