今年も分蜂シーズン到来・2

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
こちらニュージーランドは日付変更線に近く世界で最も早い新年を迎えるという事で、外国からの観光客向けに新年のご来光を見るためのツアーがあると聞いている。大晦日から新年はどこの国でも同じなのか、やはり新しい年を迎える気持ちは古今東西変わらず、年が変わる深夜0時には一斉に爆竹がなり、親戚や友人を迎えて幸多き新年を祝う事になる。日本と真逆の地、南半球の新年もまた異なった情緒があって私は好きだ。

(年末の続き)前にもこのブログで話したように、ミツバチは種族繁栄の為にこうして沢山の女王蜂を作り、必要に応じて新しい女王を複数育てて王にふさわしい頑強な1頭(養蜂は畜産業に属するため正確には「匹」ではなく「頭」と呼ぶ)のみが女王として君臨、他は仲間に殺されるか、女王同志の決闘によって勝った方が女王となる(極希に一群に2頭の女王が共存していることも有る)。その少し前に、旧女王は群れの半数を引き連れて分蜂する。その際、必ず近くの比較的低い木に1時間ほど留まって女王を中心に蜂球をつくり、やがてどこかに飛び去っていく。 しかしこの行動には極めて計画性があり、蜂球を作っている段階では既に仲間が引っ越し先を物色してどこに巣を作るかは決めてある。
私のところの蜂場はマヌカハニー採取が目的のマヌカ自生林内での展開なので、低木で分蜂群を捕獲することは比較的容易である。分蜂は天気の良い無風状態の日によく発生する。因みに女王蜂は働き蜂によって作られた産卵マシ―ンに他ならなず、主権在民。あくまでも働き蜂が主導であり、人間社会の民主主義より数段高度な社会が存在するように思う。

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