南瓜から分かること

NZ産かぼちゃ

カボチャのレシピであるが、出来るだけ単純で素朴なものが好きだ。色んなレシピがあるが、何といっても屋外で枯枝を集めて火をつけ、炎が消えた後の残り火でゆっくり焼くのがお勧めである。カボチャのヘタを取り除き二つに切るのが普通なのだが、面倒なので山歩きに使う刃渡り80センチの蛮刀で半分にして種を取り出し、適当に半月型に切り分けて金網の上にのせる。網は養蜂で使う隔王板と呼ばれる女王蜂が通過できないように仕切りがあるスチール製の格子状のものだが、古くなった廃材を使う。強火の遠火でゆっくり焼き上げる。と言うより放っておけば炭が萎えてしまう時には50x40cmの網の上に、旨そうな焼カボチャが出来上がる。茹・蒸したりしたものと違って水分が飛び濃厚な甘みでホクホクの栗カボチャそのものである。3つも食べれば充分だが、我が家の女どもは旨いうまいと言いながら何個でも食うので驚きだ。このブログを編集してもらっている女性スタッフの話では、女性は炭水化物が好物との事。当たり前のことかもしれないがこれは目から鱗であった。

当地ニュージーランドは農業国であるので、カボチャも輸出産品として多くの国に輸出されている。車など工業製品と異なり農産品は色んな品質が存在する。良いものは優先的に輸出に回る。前にも書いたが、ブラジルはコーヒーが有名だが国内で手に入るコーヒー豆は輸出に向かない低ランク品で、良品は全て輸出されてしまうのでブラジル人は等級の低いコーヒーを飲んでいる。しかし良くしたもので、低ランク品でも焙煎方法やコーヒーの出し方などを工夫して美味しく飲めるようにしている。
当地のカボチャも同じで、日本で売られる物は同じ当地産カボチャでも型が良く、見た目も良いものが輸入されている。この事はブラジル産コーヒー豆と同じで、こちらでは価格が安いが輸出品として不合格のものばかりである。かといってしっかり見立てができれば美味しいカボチャは入手できる。一次産品については産地の本場に行けば簡単に良いものが手にはいると思ったら大間違いである。これはマヌカハニーについても全く同じことが言える。

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