ピーター・モーラン博士と私・1

マヌカハニーの研究者でマヌカ木由来の活性物質研究の第一人者である、恩師の元国立ワイカ大学教授・故ピーター・モーラン博士も(昨日のブログで)上述したことを危惧する論文を発表している。私はニュージーランドに住んでいるので、博士とも個人レベルでお話ができる機会に恵まれ、博士の話を聞けば聞くほど、本当に大変な活性物質が天然に存在するものだと驚くばかりだったことを思い出す。

マヌカの有用成分は抜群の活性力がある。弊社のNZ事業所ホームページ では話題性の高いピロリ菌について主な記述をしているがまったくこの限りではない。特に院内感染菌で抗生物質が効きにくい MRSA(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌⇒上述のセフェム系抗生物質の乱用によって出現)、それに最強の抗生物質とされるバンコマイシンでさえ効かない VRE(Vancomycin Resistant Enterococci:バンコマイシン耐性腸球菌)や VRSA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)など、こうした菌は通常の健康体であればその免疫力をもって守ることができるが、そうでない場合これらの菌に感染してしまうと非常に厄介なことになり、有効な治療薬がない事になる。しかしこの脅威となっている薬剤耐性菌類は、あくまで抗菌薬の乱用によって生まれたものであることに着目したい。従って抗菌薬以外の全く別の作用機序(メカニズム)を持つ活性物質には何ら関連性がない事になる。

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