思わぬところから南瓜
2018.06.15
前回に続いて食べ物の話になってしまうが、今年はカボチャが豊作だったのか1個1ドル(N$1は75円位)で売っていたので、まとめて10個買い置きした。腐るものではないので食べたいときにと思いベランダに転がしておいた。偶然、日本のスタッフよりNZのカボチャが旨いと画像を送ってきた。正札付きで税込186円と書いてあり、それも半分にカットされたものなのだ。この値段には驚いた。皮がグリーンのもので、正にこちらで売られているものだ。グリーンと灰色のものが多いが、日本で呼ばれる ”栗カボチャ” はグリーンで水分が少なく甘みが強い、灰色はスープにすると香りが引き立つ。
カボチャは以前に栽培したことがある、と言うより自然に実を付けた。前にもブログで書いたが、私のところでは自宅の庭でミミズを飼っていて排泄物を肥料として使っている。小便や糞を水に薄めると、窒素が多く含まれた最高の有機栽培ができる。2・3週間に一回の頻度で液肥として散水すれば、何でもとても元気に育つので重宝している。
ミミズの餌は野菜くずだが気を付けないとネズミやモグラの被害にあう。ネズミは野菜くず、モグラはミミズが大好物である。飼育箱は2基ありそのうちの1基は木製の自作だ。この木製箱の僅かな隙間から野ネズミが入り込んだので、修理したついでにネズミが入らない程度の10mm位の穴をいくつか開けておいた。多少空気の流通があった方がミミズも快適だろうと考えての事だ。しばらくして液肥を取りに行ったらその穴から何やら沢山の芽がニョキニョキと出てきている。家内がカボチャの内蔵?を野菜くずに入れたことによって発芽したのだ。
肥料の中で育つカボチャの弦は見る見る大きくなり、面白いので4本弦を選んで誘引し環境を整えてやったら、ミミズ箱の周りは黄色い大輪花が一杯に咲き、やがて立派な実をつけた。30個ほどの収穫はあったが、その後これは二度とやらない事にした。ミミズ箱の中にカボチャの根がはびこって、液肥採取の機能がダメになってしまった苦い思いがある。採れたカボチャは熟れたものから順番に食べたが、正に栗カボチャそのもので美味かった。我が家の女どもはカボチャの煮付けにマヌカハニーを入れておやつのように食べ、これが美容によいとの事らしいが私は no thank you! なのである。