ニュージーランドの道路開発

今日も越冬準備の為、養蜂場に向かった。自宅から最も近いベースにしているところだ。ウイークデーなので物資輸送のトラックが多く、2か所の山越えをするので貨物車の追い越しが大変である。メイン道路がまた交通止めになっていて致し方なく迂廻路利用を強いられた。パトカーの話では材木輸送車が荷崩れを起こし道路上に散乱しているとのことだった。よくある話なのでまたかといった感じだが、こうした事故の巻き添えでよく人が死ぬので要注意だ。
近年になって中国系の移住者の増加で建築が盛んとなり、輸出も盛んで木材価格が高騰しているせいか、目に見えて植林、特に松材の伐採が行われ木材輸送車の往来が激しくなった。養蜂場への道のりはいくつもの山脈を越えなければならず、大型トレーラ車の追い越しは常にリスクを伴う。当地ニュージーランドの道路工事はまずトンネルを作るようなことはなく、山肌に延々と道路を付けていくといった能率の悪いことをやっている。これはトンネルを掘る技術や資金がない事に由来するものかもしれない。今年からやっと念願の高速道路計画でトンネル工事も含め実施される予定であった。しかし予想を裏切り政権は労働党へ、そのために資金の殆どが公営住宅建設に費やされてしまうという冗談みたいな話が新聞紙上をにぎわせている。
どんな国でも発展には道路などのインフラ整備が不可欠で、とりわけ工業政策を放棄し農業に頼るこの国は道路の整備が最も重要であると思う。これは養蜂と言う仕事一つとっても痛感することで、道がなければマヌカハニーなど何も生産できないのは当たり前の事である。

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