顧客様からよく受けるご相談

2018.01.16

弊社にはよく顧客様からピロリ菌についてご相談を頂くことがある。国連の世界保険機関 WHO は、ピロリ菌を明確な発ガン因子に指定し全世界に警告を促している。細菌類で発ガン物質として認定されたのは菌類ではピロリ菌のみだ。
このことからも、ピロリ菌感染は非常に危険であることを認識しなければならない。その危険度は、過去に問題となったアスベストなどと同様な考え方を持つべきだと私は思っている。そして厄介なことに、この菌の除菌は抗生剤・抗生物質などの抗菌薬ではその除菌成功率が日を追うに従い低下し、薬剤耐性菌の出現が非常に多くなってきているのが現実だ。それは抗菌薬に耐性を獲得した菌は他の薬剤でも耐性を得易くなる。この事を交差耐性と呼ぶ。
このように薬剤が奏功しないピロリ菌はもう完全な発ガン物質と言える。従ってこの菌については国家や医療機関がもっと真剣に考える事が必要である。特に我国は先進諸国中、突出したピロリ菌の蔓延国で、少なくとも国民の半数が感染者と言われている。ついちょっと前まで、胃炎⇒胃潰瘍⇒胃癌の原因は不明で、慢性胃炎の殆どがピロリ菌の持続感染によって引き起こされることがこの菌の発見で確認された。とりわけ我国の医療現場での抗生剤・抗生物質の乱用は非常に問題があり、現状のように、これらの抗菌薬を安易に使用し続ける限り、ピロリ菌などの高度薬剤耐性菌の出現は必須で、これらの菌類に対応する治療薬が無いことから医療上の脅威となっている。

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