干し納豆完成

この5日間全く雨がなかった。早朝になって一時的に大雨が来たが、また強烈な日差しに戻った。家内に頼んで納豆を連日干してもらい、水につける前の元の大豆の大きさまで乾燥したので、これで良しとして容器に納めた。あとは乾燥材を中に入れて終わりである。早速少し取り出し、このブログを書きながらつまんでいる。非常に素朴で飽きが来ず、干し物独特のコクと濃厚さがある。
以前にも書いたが、こちらは南極に空いたオゾンホールにより、日本の最大8倍強にもなる紫外線が降り注ぎ、皮膚癌は世界一である。紫外線はこうしたマイナス要因のみであるが、ただ釣ってきたアジやサバなどを開き干物を作るには好都合である。梅干しなどの土用干しも鮮やかな赤色が出る。また紫外線の強い年は、活性度の高いマヌカハニーが採取できる。こうして大昔から利用されてきた太陽光線には神秘性が秘められている。これらの事を研究する学問として、放射線化学がある。

昔、ブラジル東北海岸で、ある商社から依頼され海産物の調査をしていた時のこと。天草の一種で寒天質を含む Guraseralia と呼ばれる海藻があった。これは天草と異なり、加熱しないと寒天質が抽出できないのが欠点で、燃料費のコストで天草とは競争力が落ちた。ところが日本から来たある人物が、偶然にも加熱しなくとも寒天質を抽出できる極めて簡単な方法を見つけた。石灰液にこの海藻を漬け、太陽光にさらすと寒天質が抽出出来たのである。
このように太陽光には様々な周波数の光線が含まれ、その作用はまだまだ未解明な部分が多い。技術の進歩により食品加工で様々な乾燥方法が進歩したが、何といっても太陽光での乾燥は全てに勝ると思っている。こうして干したものは日持ちがして旨いのである。海産物の干物(魚・イカ・タコ・海藻類など)のみならず、日本ではあまり一般的でないが、南米で食べた干し肉などは一度食べたら忘れられるものではない。(勿論、干し肉も自作している)このように古代から伝承された方法の多くは、化学技術が向上した今日でもそれを超越するものは少なく、自然に接したミツバチの飼育によって得たマヌカハニーも全く同じことが言えると思うのである。
*干し納豆は茶漬けにしてもイケる。麺つゆを少し垂らし、熱いお茶をかけ5分ほど置くと干し納豆がふやけて風味が出る。(納豆菌は120℃までは死なないので有用菌として腸内に取り入れ可能)

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