分蜂とローヤルゼリー

2017.10.18

春になってくると分蜂(巣別れ)の問題が出てくるので、常に巣箱の状態を見ていないといけないが、この分蜂というミツバチの習性を利用して蜂群を増やしていくこともできる。他の方法として人為的に増やすこともできる。
その方法は色々あるが、よく行われる方法として、幼虫の生育初期段階で ”王台” と呼ばれる女王を育てる専用の巣房を人工的に作り、ここに幼虫を入れて女王蜂を隔離する。すると内勤蜂は女王がいなくなった状態なので、急遽女王を得るために胸腺からローヤルゼリーを分泌し、この幼虫に餌として与える。これによって幼虫は女王蜂に変化する。ローヤルゼリーは与えられるか否かで、幼虫が女王か働き蜂になるかの鍵を握る。これは非常に神秘的なことである。

ではそのローヤルゼリーの成分だが、何か特別な成分が含まれているかというと全くそうではない。そんなことはないはずなのだが、現在の科学では全く解明できていない。このメカニズムの解明は、ノーベル賞級の成果だと言われている。私の母は来月で100才の誕生日を迎える。非常に元気で頭もしっかりしていて、どこといって悪い所もない。これは弊社製品のそれぞれを混合して食べているからだと本人は確信している。特にローヤルゼリーに凝ってよく食べていた80才を過ぎた時の事だが、突然ある ”事件” が起きた。嫁の話しでは、出血があって驚いていたとの事だった。それはすぐ治まったようだ。この事を、昔から懇意にさせて頂いている顧客様にメールで触れたのだが、驚いたことにその顧客様の返信では全く同様の事がこの顧客様にもあり、その時は何だろうと思った程度だったが、私のメールを読みそう言う事だったのかと認識されたとの事だった。この顧客様のお歳は定かではないが、更年期を過ぎた方であることは確かだと思う。

(前回にも何度も書いたが)このようにミツバチは本当に不可解な昆虫で、その全容が分かるまで、人間の知恵ではまだまだ限りない程の時間を要する。勿論これはミツバチに限らず自然界は分からない事ばかりだろうが、一方で抗菌薬開発や遺伝子組み換えなど、いかにも分かったようなつもりでいても人間の知恵など知れたもので、単なる驕(おご)りそのものなのかもしれない。

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