まさかのクレソン群生地

2017.10.25

今日も天気は相変わらず不安定だが、ベースの蜂場まで新群の巣箱点検と除草に出かけた。巣箱巣門に達するまで雑草が延びてくるとミツバチの出入りに良くない。刈り払い機で除草と同時に、新品同様の中古の小型パレットを巣箱の敷台に利用した。(小型パレットとは物流に用いる荷役台で、格安で売っていたので全部引き取ったものだ。)巣箱が乗っかる丁度の大きさで、それはまるでオーダーしたかのようである。このように地面から少し上げておくと、風通しも良く湿気対策にもなって、いろんな事に都合が良い。

いつものように一通りの巣箱の内検が終わり、群勢も増えているので気分も良く、久しぶりに蜂場内を歩いてみた。なだらかな坂になっているので、それに沿って下の小川が流れているところまで行ってみた。今年は雨が多かったのか小川の水かさが増えてゆったりと流れている。川端にはいろいろな花が咲き、枝垂れ柳の大木が新芽を出し風に揺られている。今度来るときには小川の水を利用してクレソンの苗を持ってきて増やしてやろう、と思いながら川端を歩いていると「アレ?!」と足が止まってしまった。水際にクレソンらしき水草が一塊になって生えていたのだ。まさかと思いつつ葉っぱを口にしたら、独特の香りと辛さがあり正にクレソンその物であった。思いがけないことに嬉しくなって周囲を巡らすと、色んなところに一杯群棲していることが分かり「ヤッホー!! 」と叫ばんばかりの驚きだった。群棲しているところは、何と!クレソン畑といっても良いほどの広さで湿地帯に広がっている。

拙宅では200リットルの桶に天水を受け、ミミズの液肥を薄めるのに利用している。買ってきたクレソンの茎の部分を投げ込んでおいたら結構良く育ち、葉っぱが出て根にはボウフラ防止に飼っている金魚が見え隠れしている。水さえあれば簡単に増やせることが分かったので、蜂場の小川で育ててやろうと思っていたところだった。”棚ぼた” の気分で早速バケツに一杯程とって持ち帰り、肉の燻製に添えて食べたが、とにかく、その新鮮さが最高で辛さがまるでワサビのように鼻を衝く、買ってくるものとは大違いだった。肉とクレソンは非常に良くマッチし、米国に長く暮らした娘の話ではスーパーフードとの事、なんでもビタミン類の宝庫、抗癌作用もあるとの事。それを聞いて益々嬉しくなり、家内には「もうクレソンは買ってくるなと・・・。」
こうした自然の恩恵は予期しない時に突如と現れてくれるようだ。そして、その正反対のマイナス面も常に経験することだが・・・。

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