ニュージーランド産マヌカハニー
ニュージーランドのマヌカハニー生産
ニュージーランドのマヌカハニー生産は、入植者のイギリス人がニュージーランドへミツバチを持ち込んだことから始まります。
その後、抗菌活性が認められたのは1980年代、その成分がメチルグリオキサール(MGO)であると発表されたのは2008年です。今では世界各地で認知されています。
マヌカハニーならばニュージーランドの何処の地域で採れたものも同じ活性度や品質になる、というわけではありません。
マヌカ樹木の種類はかなりの数がありますが、その中でもMGOの産生に必要な前駆体ジヒドロキシアセトン(DHA)を多く含有するインカナム種は、オークランドより北に多く自生しています。
また、人里離れた厳しい環境にあるほど高活性な蜜となります。
こういった理由からTCNは、ニュージーランドの北島北部の山岳地帯で、舗装道路、農地、牧場、民家などから遠く数十キロも離れた、インカナム種の故郷とも言える大自然の中で養蜂を展開しています。
高活性な蜜を求めるには、正確な分析データと四季を通じてのミツバチの健康管理が必要であり、また、厳しい環境での重労働には危険も伴います。
ニュージーランドの養蜂
ニュージーランドの養蜂では、抗生剤・抗生物質といった薬剤の使用が禁止されています。日本も含めた他国に見られる、抗生剤を餌に入れてミツバチに与えるようなことはあり得ません。さらに、はちみつを日本へ輸入する際は、抗生剤・抗生物質残留の検査もあるので安心です。ただ残念なことに、多くの養蜂家は、ミツバチの餌として砂糖水を与えますが、砂糖水ではミツバチの疲れは取れず、蜂の使い捨てにつながる可能性があります。
現地ニュージーランドのTCNマヌカハニー研究・採取現場では、ミツバチたちがシーズンオフに採った花蜜を保管し、伝染病防止の観点からも必ず同じ巣箱へ戻しています。こうすることで次世代蜂も強い群勢となり、高品質なはちみつの採取が期待できます。
TCNが小規模養蜂家と共に歩む理由として、大規模養蜂ほどミツバチの飼育が人工的になり、自然から離れてしまうことが挙げられます。
「顧客様の健康は、ミツバチが健康であることが原点」という理念のもと、できる限りミツバチに任せたストレスの少ない採蜜を生産方針にサステナブル(持続可能)な養蜂を実施しています。
マヌカ樹木とニュージーランド
ニュージーランドでは、古くからマヌカ木の幹や葉も利用してきました。
1769年キャプテン・クックがニュージーランドを発見した際、壊血病の船員にマオリ族のマヌカの葉を煎じたお茶を飲ませ、病を治したという話は有名です。
他にも、マヌカの枯れ木・枝葉を燃やして発生する煙を患部にかける民間療法などもあります。
養蜂職人のブログ「マヌカ樹木の薬効成分」参照⇒ https://tcn-ec.co.jp/nz-message/12781-2/
古くから民間薬として利用され、今へ引き継がれているものは、実際に利用してきた人々がその効能や安全性について認めているものと言って良いでしょう。
今後もニュージーランドのマヌカ木が、自然環境の変化や、牧場化の進行と森林の伐採などの影響を受けないよう祈るばかりです。