ストロングマヌカハニーが持つ選択毒性について

京都大学大学院医学研究科上野秀樹教授によって新型コロナウイルスによる後遺症につき画期的な成果が発表されている。

今日まで本後遺症につき様々な知見があったがどれも明確な説明ができるものはなかった。同教授は新型コロナ感染後重度の倦怠感などの有る患者の血液を解析したところウイルスに対抗する免疫細胞と逆に、その働きを制御する免疫細胞の何れも正常値より共に多い事を発見した。それは結果的にそれぞれの免疫細胞の制御ができない為に倦怠感などに直接関係してくることが解明された。同教授は新型コロナによる強い後遺症患者の血液から「T細胞」と呼ばれる免疫細胞を解析し、この細胞は病原体ウイルスを排除するメカニズムを持つ一方で、その働きを制御する機能の2面性を有し、倦怠感症状の強い患者は軽い患者より「T細胞」が亢進されている事を研究成果として発表している。一方、嗅覚、味覚障害などが続く患者はウイルスを排除する細胞が非常に少ない事も上げている。

人体の免疫機構は全体の７０％が腸管によってなる事が最近の研究で明確となってきています。それは腸内に生息する天文学的数値による途轍もない多くの細菌類が関与しており、ヒトの腸管には総数100兆個の細菌のみならず、腸管で増殖するウイルスなども確認されています。人体の総細胞数は40兆個と言われていますが、これに対し2.5倍の細菌などが生息しています。これは総重量にして1～2kgと言われ、生後3か月の仔猫の体重に匹敵し、体内に仔猫一匹を飼っているようなものです。そしてこの中には有用菌、有害菌、そのどちらでもない日和見菌そしてウイルスがあげられます。

細菌類の割合は健康な人であれば、有用菌20%、有害菌10%のバランスで 残りの70%は良い働きも悪い働きもする、どちらかが優勢の時は優勢側に味方する菌種で読んで字のごとく「日和見菌」と言われています。従って私たちの健康は70％も腸管内で勢力を持つ「日和見菌」を如何に活用するかがキーポイントとなってきます。
具体的には有用菌の増殖をもって日和見菌を取り込むという事が重要になります。
またこれらに関しては薬剤の使用はできないどころか腸管の細菌バランスにダメージを与えてしまいます。薬剤の選択毒性(本文では有害菌・ウイルス病原体・異常細胞のみに毒として働く)については非常に広域抗菌スペクトル(広い抗菌有効菌種)があり、希望とする菌だけをターゲットとする抗菌薬の存在は現在の医学では困難だからです。

有用菌の代表格的存在はビフィズス菌や乳酸菌などで、とりわけビフィズス菌はヒトの消化酵素では消化できない食物繊維を消化して短鎖脂肪酸をつくりだします。短鎖脂肪酸は腸管内を弱酸性に保つためのもので有用菌類は弱酸性環境内で成育し一方の有害菌類はアルカリ環境で増殖します。従って最も有効な方法は短鎖脂肪酸を産生する有用菌の増殖環境を整えることに尽きます。

弊社製品ストロングマヌカハニー中には豊富な食品メチルグリオキサール(以下本文略MGO)とグルコン酸が含まれ、グルコン酸は消化器官などの粘膜の修復に期待できる上、ビフィズス菌の餌となることによってこの菌の増殖も同時に期待できます。

一方、特筆すべきことに、ストロングマヌカハニーの特有成分MGOはあらゆる細胞に対する強い毒性を持ちこれは地球上の動植物に普遍的に存在します。このような毒性物質をなぜ作り出されるのかは現在の科学でも明確にわかっていませんが、生物の生存を脅かす異物に対する毒物として働くのであろうと示唆されています。
通常の食品でMGOが最も多く含有されているコーヒー、ココアで40から50mg/kgに対し、弊社のストロングマヌカハニーMGO1050+にはその20倍以上に当たる驚異的な天然の食品ＭＧＯが1050mg/kgが含まれています。

ＭＧＯの特性として強い毒性があるにもかかわらず正常細胞や有用細菌類には自らが産生する酵素グリオキシラーゼⅠ・Ⅱ*によって乳酸にまで分解されＭＧＯの毒性が及ばないことが確認されています。異常増殖する癌細胞などは、増殖のメカニズムからＭＧＯ分解の酵素を持ち合わせていなくＭＧＯに接することでアポトーシス（自殺）を誘発することも知られています。　*参照→https://www.strongmanukahoney.co.nz/nzmg.htm
また、アルカリ環境を好む有害菌類もMGOの毒性を中和する酵素産生がない、または、少なく殺菌または増殖が阻害されます。このようにストロングマヌカハニーMGOは独得の天然の活性作用による薬剤にない作用機序（ここでは殺菌、静菌のメカニズム）によって有用菌、有害菌の区別が明確であることが最大特長です。

話が冒頭に戻りますが、私たちの健康に直結する免疫機構の大方は腸内細菌叢（腸内フローラ＝腸内の微生物生態系）によるところが大きく免疫細胞の「T細胞」などをバランスよく整えます。そして短鎖脂肪酸は大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進する、ヒトの免疫反応を制御する、などさまざまな機能があることが知られています。

新型コロナウイルスによる後遺症や、様々な問題に対し大いに期待が出来ると思っております。そして、免役機構のアンバランスなどによる病後の後遺症または自己免疫疾患など難治性疾患の治癒・予防に期待いただけるものと多くの顧客様からのご報告からも確信に至っております。（http://www.strongmanukahoney.co.nz/nz03.htm）

どうか天然の抗菌・抗ウイルス活性物質を上手にご利用頂き、皆様の益々のご健勝をニュージーランドより祈り上げております。

2021年11月11日
（株）TCN　ニュージーランド事業所主幹（養蜂職人）
（株）TCN　創業者　　辻　　　重