ブラジル産プロポリス原料の真実 ep07. Made in Brazilの輸入商品

この粉より抽出した製品は全て輸出専用でブラジルでは消費されていません。なぜならばこの粉、つまり前述の輸出用のブロック状原塊を取り出すためフルイの目から落ちたものにも結構な値段が付きます。ブラジル国内で消費される抽出液の原塊は輸出用やこの粉よりも遥かに安価な別タイプの原塊が使われています。これらはブラジル産プロポリス原塊の香り・形状・色などが日本に紹介されている原塊に対する固定概念と異なるからです。しかし、私どもの現地買い付けスッタフは口を揃えて、これらは輸出用と比べ品質的に勝るとも劣らない原塊だと断言します。私どもは今後必ず日の目をみるであろう素材として注目しています。

さて、こうして現地抽出メーカーで粉から抽出された瓶詰め製品は、ブラジルより輸入された原塊を使って日本で抽出した抽出液と濃度・色・味・香りなど全く変わらない製品ができあがります。もともと輸出用原塊から出た粉で同成分ですから同じものができて当然です。しかし、ここで大きな問題となるのはこれらの抽出業者のほとんどが非常に手荒な方法をもって抽出液の製造をしているのが現状ということです。前述の原塊の“粉”には選別不可能なほどの多くの不純物が混入されています。現地業者の抽出はそれをそのまま直接アルコールに漬け、その後フィルターで濾して瓶詰めして製品となり輸出されます。もちろん日本から来る何も知らないバイヤーにはこの現場は公開されません。公開用の漬け込み樽には現地貨幣に換算すれば非常に高価な輸出用の原塊と抽出用の高級アルコールで“目下製造中”が見学用に用意されています。現地のしたたかなこの分野の業者は現地人に限らず、それこそ“朝飯前”の仕事です。それにアルコールに漬け込み攪拌してしまえばその原料が粉と塊の区別ができないのも事実です。例え100歩譲ってこれらの“粉”より不純物を輸出用原塊と同じように除去したとしても、粉状に削り落とされた原塊の粉とそれに混入したペンキの粉との分離は不可能で、抽出後これに含まれる重金属や化学物質は抽出液と一緒にフィルターを通過し、そのまま製品となる可能性は明らかです。

私どもがこの“粉”の分析をアメリカに本部がある国際的に権威ある分析機関の現地支所に依頼した結果、安全量を遥かに上まわるPbつまり鉛が検出されたからです。それは巣箱に塗るペンキが原因だろうと考えています。そして、このmade in brazilの瓶詰め製品は日本に上陸し、通関でテトラサイクリンという抗生剤の検査のみでパスし内国貨物となります。これらの全ての輸入製品に対して、もし当局が重金属や発ガン物質の検査を義務付けたら輸入の段階でストップになる製品が多くあるのではないでしょうか。もちろん、全ての輸入製品を指しているのではありません。確かに産地の養蜂場で巣箱から取り出したばかりのホットな原塊をいち早く溶剤に浸けて製造された製品がベストです。しかしそうした製品はコスト面で非常に少なく、産地から日本までの瓶詰め製品の輸送コストを算出すれば、原塊を送り日本で抽出したほうが、例えブラジルの低価格アルコールを使ったとしても遥かに安価です。しかし、前述の粉からの抽出となれば話はまったく別で、原料コストが安価なため製品として高い輸送コストを払っても充分採算が取れ、日本で抽出された製品と競合できます。そうしたことから上述の製品が国内で売られている可能性が充分あるということです。