ブラジル産プロポリス原料の真実 ep10. 生産現場での品質判定

弊社での現地買い付けを受け持つA.F.S.M.社では、プロポリスに対する品質の基準を買い付けスタッフの味覚・,嗅覚・色覚を基本にしています。まず原塊が持つ固有の芳香を嗅ぎ、おおよその起源植物と鮮度の判断をし、そして口に入れ咀嚼し、飲み込むまでの間で全ての買い付け条件をクリヤーするか否かを判断する必要があります。それはプロポリスには強い麻酔作用があるためで、瞬時に見分けなければ味覚・嗅覚機関が麻痺してしまい、やり直しはすぐにはできず、感覚が元に戻ってくるまである程度の時間がかかります。酒類の味利きと共通した熟練とそれ以上の瞬間的な感覚の鋭さと集中力が選別に求められます。測定器や試薬を用いて酒の良し悪しを判断できないことと全く同じことがプロポリスにもいえます。こうした経験に基づいた職人感覚をもって選別された原塊が日本国内の抽出メーカーに送られ、彼らが最重要視するフラボノイド類、そのうちのケルセチン含有率といったことが研究室で分析されることになります。一時は日本から試薬が持ち込まれ、メーカーの希望する数値に従って集荷・選別をした時代もありました。しかしそうした時でも、いつも買い付けスタッフのよりどころとなるものは、結局、経験上の味覚・嗅覚・色覚それに最も重要視しなければならない生産者の人格を頼りとするものです。こうして集荷された原料が最終的に製品となった時、多くのメーカーは結果的に、試薬の数値を頼りに集められた原料から製造されたものより優れている製品ができあがるのを認めざるを得なくなります。そこに商社の分析数値のみに頼った量重視の買い付けが品質面で限界があるように、プロポリスは現在の分析技術では遠く手の及ばないところにある物質であることの証であると考えています。